合気道とスポーツの5つの違い
①試合がない
大抵のスポーツは試合があります。
しかし、合気道には試合がないんです。これは他の武道でも珍しい。
なぜ試合がないか?それは「争わない」ことを大切にしているから。
武道・武術なのに「争わない」とは、ちょっと不思議と思いますよね?
合気道は相手の身にもなって行う武道です。
そのため、自分が技を掛ける仕手(して)を行った後には、必ず技をかけられる役目である受け(うけ)をします。それは先輩後輩関係なくみんな交互に行います。
スポーツだと強い者が圧倒的に攻撃側になりますが、合気道では強い弱いは関係なく技を掛けて、そして掛けられます。
「自分さえ良ければイイ」でなく、必ず相手の立場も考えるのです。そこが合気道の魅力の一つでしょう。
②年齢に関係なく続けられる
スポーツだと、どうしても腕力のある若者や男性にはかないませんよね。
しかし、合気道では筋力・体格に頼らない別の技術によって技をかけます。
だから、年齢・性別関係なく続けていきやすい。
③低コストだから、始めやすい
合気道では、基本道着があれば始められます。
道着も安いモノだと、5,000円くらいからあります。
道具だけで何万円もかけて始めて、結局続かなかった(T_T)なんてことの心配なし。
④日本人にあった動き
スポーツは西洋からのモノ。欧米人と日本人では筋肉の質が違います。
合気道は日本生まれの武道です。そのため、日本人の体の質にとても合っています。日本人だったら、日本製が一番。
⑤体力だけじゃなく、精神も鍛えます
合気道は礼に始まり、礼に終わります。このように感謝の気持ち(礼)を忘れずに稽古します。
また刀礼や道具をまたがないなど、道具に対しても所作法もあります。
アスリートが、八つ当たりして道具を投げたりするシーンとかを見かけますが、あれは見ていて気分がイイものではありません。
合気道(武道)では、道具にも精神(魂)が宿ると考えているために、道具まで大切に扱います。
このように体の使い方だけでなく、精神的にも稽古をします。